悪質なマルチ商法や金融商品にハマる心のメカニズム 認知的不調和

世の中にいろんな商売が出回っている。

 

中でも被害が多いのが、悪質なマルチ商法や金融商品などである。

 

「アムウェイ」や「ニュースキン」などは有名なMLMに関しては決して悪質なものとは言わないが、

 

その身の丈にあった人に対しては、悪質となってしまう可能性があるので注意が必要です。

 

 

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マルチ商法や悪質金融商品にハマる危ない心のメカニズム

 

悪質なマルチ商法や金融商品にハマって、大金をつぎ込んでしまったというニュースはあとを絶たない。

 

多くの人は「なぜ、そんな口車に乗せられてしまうのかな」「そんなの絶対騙されるわけがない」

 

そう思ってしまうかもしれない。

 

ところが、詐欺師の甘い言葉に誘われてどんどん深みにはまってしまう原因の一つとして、

 

被害者の「認知的不協和」というものがある。

 

認定的不調和

 

人間は自分の持っている経験や考えと現実がそぐわないときに、不快感や居心地の悪さを感じるのだが、この感情を認知的不協和という。

 

そしてこの認知的不協和が起こりそうな場合には、現実を自分の都合のいいように解釈したり、目に入らないようにしてしまうのである。

 

例えば、

 

「急いでも急がなくても遅刻するだろうから、走らない」

 

とか

 

「自分の買った商品がもっと安売りされていると不快だからそれに関しての広告を見ないようにする」

 

とか。

 

マルチ商法や金融商品になると、「この投資話はおいしいかも。。」

 

と考えることは認知的不協和を生じさせることになる。

 

自分がやっていることは間違いでなと思いこみたい為に、いったん儲け話を聞いてしまうと手がひけなくなってしまうのである。

 

まず詐欺師たちもすごく巧妙に仕込んでくる。

 

実際にあった金融被害

 

例えば僕の場合は

 

「詐欺にあわないためのお金の学校」

 

というところに行って、そこで金融リテラシーというものを習っていた。

 

その学校は数年経営していて、生徒数もかなりたくさんいた。

 

そしてある程度のレベルまで行くと、その学校が運営している金融商品を紹介されるのだ。

 

そしてその商品は契約上、一度契約すると解約料がかかり、なかなか解約がしにくい契約となっている。

 

ただ投資に回しているからすぐには換金できないとある程度知っているからこそ、納得させられてしまう。

 

しかしその

 

「詐欺にあわないためのお金の学校」が実は詐欺でした。

 

ある時から急に配当がなくなり、学校だったオフィスからもドロン。

 

結局は運用もずっと嘘の報告をし続けており、お金はなくなっていたのだ。

 

当事者を見つけてももうお金を使い切っているか、海外にお金を持って行っていて、日本の法律ではどうしようもできない。

 

多くの個人や企業も被害にあっており、被害額は3億を越えている。

 

しかし実はこの程度のものはニュースにもされていない。

 

多くの人は自分はそんなものにハマるわけないと思っているかもしれないが、

 

実は世の中では今でもものすごい数の詐欺が溢れているから注意していただきたい。

 

そしてさらに詐欺を受けてしまった被害者にはもっとお金を搾り取ろうと更なる詐欺師たちが寄ってくるから注意が必要だ。

 

人は一度払ってしまったお金に対しては、損失を回避しようという欲求が強くなる。

 

そこで、せめて元はとろうと、さらなるお金をつぎ込むことになる。

 

パチンコや競馬などのギャンブルや株やFXをするときの感覚もそれである。

 

先に払ったお金に目が曇り、将来のコストや利益などを適正に判断する力が低下してしまうのだ。

 

よくテレビである探偵や弁護士。

 

彼らはすごく被害者のために動いていて、お金を取り戻すために頑張ってくれているように思えるが、

 

実は裁判をして勝訴をしても、実際はまず金額は返ってこない。

 

日本は法律はお金を持っている方が有利という性質を持ってしまっているのだ。

 

そして詐欺にあったからといって、警察は全く動いてくれない。

 

というより、法律上、警察は詐欺に対してはほとんど動けないという現状がある。

 

なぜなら「詐欺」というものの証明が非常に難しいからである。

 

自尊心(自己肯定感)と詐欺被害の関係

 

「この金融商品は詐欺なのだろうか?でももしこの投資話が本当だったら?」

 

冷静に考えれば、うまい儲け話などあるはずながいことは誰にでもわかる。

 

それなのに騙されてしまうのには自尊心、自己肯定感が関わっているのではないかと考えられてもいる。

 

自尊心、自己肯定感とは自分に対する自己評価と他人からの評価で決まるものだ。

 

自己肯定感が低い人は自分に自信が持てず、人間関係も受け身になりがちである。

 

つまり、他人から言われたことを鵜呑みにしてしまい、疑うこともないのだ。

 

そもそも人間は根拠のないことでもそれらしく言われたり、権威のある人の裏付けがあると断言されたりするとそれを信じてしまう性質がある。

 

詐欺師たちはそれをすごく巧妙に使ってくる。

 

すごくお金の羽振りをよくしたり、すごい成功者や実力者という人に会わせてきたり、有名人の名前を出したり、メディアなど大きなものを使ってきたりする。

 

近年流行りで有名なのは仮想通貨。

 

これらも仮想通貨で億り人がたくさんでると、ニュースではそのいい部分を強調する部分が多かったが、

 

その裏には山ほどの詐欺案件もあった。おそらくものすごい額の詐欺被害がでているだろう。

 

そして仮想通貨問題は最近メディアでも色々出ているが、今もなお仮想通貨詐欺は流行りまくっている。

 

「過去類をみない最強の仮想通貨案件」「この○○限定のインサイダー情報」「あの有名人が顧問で絶対安心」

 

など、とにかく一見すごいんじゃないか?と思わせてくる。

 

自分だけが得られている特別な情報。そのような情報に人間は弱い。

 

話は戻り、

 

自尊心が高いという言葉はネガティブな意味合いで使われることもあるが、

 

心理学では自尊心(自己肯定感)はとても重要であるとされている。

 

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悪質なマルチ商法や金融商品などうまい儲け話に騙されないためにも、自分でしっかり判断するという心構えを忘れないようにし、

 

全く関係ない自分の信頼のおける相談者のような人間にちゃんと相談して、危なそうなら無理やりにで止めてもらったほうがいい。

 

相談できないということは、そこにすでに「認定的不調和」がうまれてしまっている可能性がある。

 

何か悩んでいるときに相談できないと思ったら「認知的不調和」についても一度疑ってみるといいかもしれない。

 

是非ともうまい話には気を付けてください。

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